２本の運命線

今日は30代前半・未婚女性・会社員のYさんの左手を見ていきます。

恋愛運と適職を見てほしいということなので、
二つのテーマに分けてお話ししていきましょう。


1. 適職

適職を探っていきます。
運命線は「金星丘」から伸びています【図：①】。
「金星丘」は「身内」を表す丘であり、
「身内」からの援助を受けて人生を切り開くタイプであったり、
家業を継ぐ人、家族に恵まれた人を意味します。
この線に、「他人」を表す「月丘」から伸びる線が流れ込んでいます。
 「人」の字を描くように表れるこの相は「土台線」と呼ばれます。
この線は若い時に学業に励んだり厳しい修行期間を経て、
経験を積んだ人を表します。
なにか若いうちから、懸命に取り組んできたことがあるでしょう。

「V字」に分かれた後、「障害線」が表れて止まっています。
試行錯誤しながら続けてきたことが、
30歳を過ぎた頃に「完成」したり、「評価」されるなど、
一つの「結果」を残すでしょう。
ただその直後に、行き詰まってしまいます。
それは野心的すぎたり、
初心とのズレが問題になっているかもしれません。

 一方で、Yさんには別の道があります。
 20代半ば頃から始まるもう一つの線があるのです【図：②】 。
この線は「月丘」から始まっています。
友人や知人の紹介など、まわりからの勧めで始めたことや、
人からの「支持」を得て成り立つ仕事など「他人」が関わるものです。
この線は土星丘までぐいーんと伸びていきます。
今後の仕事を考えた場合、
小さい頃からの夢やコツコツ続けてきたことではなく、
後者の「支持」を得る仕事を選んだ方がうまくいきそうな暗示です。


Yさんは感情線【図：③】、頭脳線【図：④】ともに
緩やかなカーブを描く感受性が豊かな人。
頭ではなく自分の感覚やセンスを生かす、
クリエイティブな仕事が向いているでしょう。
先程お話したように、
人に好かれたり、信頼されるタイプなので人気商売でも成功します。
接客業やサービス業など様々な分野で活躍できる人です。

また、「木星丘」に「リーダー線」【図：⑤】が出ています。
面倒見がよかったり、人に何かを教えるのが得意な指導者タイプです。
人を従えたり、引っ張っていくことができる人です。

「起業線」【図：⑥】も出ているので、
独立や起業を考えてみてもいいかもしれません。



2. 恋愛運

 Yさんは20代後半頃に大失恋しています。
その時期に「恋愛線」が表れているのです【図：⑦】。

この線は人生に影響を及ぼす重要な「出会い」を意味しています。
しかし、Yさんが現在、未婚であること、
また「結婚線」が３本出ていることから、
この恋はすでに終わったものではないかと思います。
未練とまではいかなくとも、
この経験がまだ尾を引いている部分があるかもしれません。

「結婚線」を見てみると、
 出会いのチャンスの時期は28歳、35歳、38歳です【図：⑧】。

そのうち、28歳と38歳の線は長く、35歳の線はやや短め。
もうすぐ、いい人が現れますが、
その人とは長く続かないかもしれません。
次に出会う人と結婚する暗示です。

Yさんの感情線【図：③】は先端が二股に分かれてます。
この相を持つ人は、誠実で決して浮気などできない堅物なタイプ。
ひとりの人だけを一途に愛することができる人です
特に恋愛のトラブルを示す線もありません。
危険な恋に溺れたり、
ダメ男を好きになることはまずないでしょう。
慎重に相手を見極めることができる人です。


「月丘」から伸びる運命線【図：②】を持っていますから、
人には恵まれているはずです。
友人からの紹介や、人との繋がりの中で、
出会うチャンスは沢山あります。

焦らず自分のペースで、
目標や仕事に励むことで内面が輝き、
自然と運命の人に巡り会うことができるでしょう。