玉の輿線

今日は30代前半・既婚男性・会社員のYさんの左手を見ていきます。

Yさんの手はふくよかで特に金星丘が厚く、
愛情深い温厚な人柄を表しています。

金星丘に「グリル」【図：①】という格子紋も表れているので、
さらにその性質は強調されます。
情に厚く常に気遣いを忘れない人です。
家族を大切にする人にも表れる相です。

感情線【図：②】はカーブを描いて中指と人差し指の間に流れ込んでいます。
好き嫌いがはっきりしていて、
嫌いな人には目もくれず、好きな人には献身的に愛を注ぐ人です。
情熱的で熱くなりますが、
全く冷静さを失ってしまうということはありません。
感情線の起点が低いので、じっくり考えてから行動に移す人です。
燃え上りやすい質ではありますが、
いっときの感情に流されることなく、
一旦家に持ち帰って検証するようなタイプです。
情熱的なのに慎重なのが特徴と言えます。



運命線は「土台線」から始まっています【図：③】。
「土台線」は「身内」を示す「金星丘」と「他人」を示す「月丘」の
ふたつの場所から立ち上る運命線です。
若い頃から修行を積んだり、勉学に励んだり、経験を積む人に表れる線です。

「向上線」【図：④】も20歳前後に表れています。
夢や希望を叶えるためにひたむきに努力していると表れる線です。

若い頃に何か大きな目標を掲げて取り組んでいたことがあるのではないでしょうか。
そのことが糧となり、社会に出てからもYさんを助けているはずです。
目標が果たされても、果たされなくとも、
若い頃の経験が自信や知恵となり良い影響を与えます。

運命線はまっすぐに伸びていきますが、
35歳と55歳に転機を迎えます。
それほど大きな変化ではないかもしれませんが、
結婚、出産、転職、引っ越しなどによって環境が変わるでしょう。

晩年には二本の運命線が表れています。
二つの仕事や役割を持つことになりそうです。
二倍の忙しさになるかもしれませんが、
楽しみや収入も二倍になったり、
充実した日々を送ることになりそうです。

結婚については30歳頃「寵愛線」【図：⑤】が表れています。
この時期に運命的な出会いがあるでしょう。
「寵愛線」は「愛される人」に表れる線です。
この線を持つ人は幸せな結婚生活に恵まれます。

また「結婚線」は「玉の輿線」【図：⑥】の吉相です！
この線を持つ人は家柄がいいお相手や資産家の娘さんなど
逆玉に乗れる可能性が高いです。
ただ、若干、線が下降気味なので、
長年生活していくにつれ、
不満が溜まってくることもあるかもしれません。

また、結婚線を横切る障害線も複数出ています。
夫婦仲は良くても、嫁姑問題や子供の問題など
周りのいざこざに巻き込まれてしまうかもしれません。
それが原因で離婚に至ることはないですが、
喧嘩や対立が増えたり何かと気苦労が多い暗示です…。


しかし、「玉の輿線」は滅多に表れない貴重な線です！
ぜひ奥様を大事にしてくださいね。