2016年7月29日金曜日

鎖状の基本三線

今日は46歳・未婚女性・アルバイトのTさんの左手を見ていきます。

Tさんの手はふっくらしているのが特徴です。
特に愛情を示す金星丘と他人を示す月丘が発達しています。
分類するならば、「水の手」の人。
愛情深く、優しい心の持ち主です。
明るく人当たりがいいところが最大の魅力。
接客業や人と関わる仕事に向いています。

もう一つ際立っているのは、
基本三線がすべて鎖状のようにぼんやりした線であること。
鎖状の線は、その線が持つ意味を弱めると言われます。
どちらかというと不安定で流されやすい性質があります。
心が優しく、人の痛みがわかる人ですから、
どうしてもまわりのペースに巻き込まれやすいのです。

ともすると、まわりの環境に流されてしまいそうですが、
実はとても芯が強い人でもあります。
運命線【図:赤い線】がはっきりしていますので、
流されているようで自分の核となる部分はしっかり持っています。
決して意志を曲げないところがあります。

ただ、手のひらのシワが多く、
金星丘に細かい障害線【図:①】も表れていますので、
人間関係において気を使いすぎたり、
余計なことに気をとられてしまいがちです。
いい意味での割り切りを持つ事が大事です。
ここまでは助けてあげられるけど、
ここからは自分で決めてね。とか、
あれもこれも大切だけど、
どっちか選ぶならこっち!とか、
自分が責任を持ってまっとうできる範囲を意識することで、
本来自分が求めていることがクリアになったり、
一番大切なものが見えてくるかもしれません。

二重生命線【図:②】を持つ人ですから、
生命力があり人一倍パワフルに忙しい毎日を送ります。
二重生命線を持つ人は健康で体力に自信がある人が多く、
アクティブな印象を与えます。
まわりからは「あの人いつ休んでるんだろう?」と思われるくらい
多忙な人ですが、本人は無理をしているというわけではなく、
むしろパワーが有り余っているかもしれません。

運命線は手のひらの中央に一筋の道を辿っています。
自分のやりたいこと、信じていることが明確で、
それに向かって突き進む人生です。

30歳〜35歳頃に小さな島紋が見られます。島紋は障害を表します。
この時期は困難な出来事に遭遇したり、停滞感を感じるかもしれません。
しかし、持ち前の芯の強さでこの停滞期を乗り越え、
この時期を過ぎれば再び自分の人生を歩み始めます。

頭脳線【図:③】は途中で切り替わり、その後月丘に向かって伸びています。
もともとは現実的で堅実な人ですが、
何かのきっかけで精神性を重視したり、
理想を追い求めることになるかもしれません。
人生において最も重要なものを精神の世界に見いだすような相です。
わかりやすい例を挙げると、
困難な状況の中で宗教や哲学の分野に走るようなタイプです。

その他にも、人気を表す太陽線【図:④】、財運を表す水星線【図:⑤】、
フェロモンを表す金星環【図:⑥】、指導力を表すリーダー線【図:⑦】など、
たくさんの線が現れています。
どの線も薄くはっきりしないので、兆しに過ぎないのですが、
このような線を持つ人ほど意識が高く、たゆまぬ努力を重ねます。

千金紋【図:⑧】という別名:成り上がり線も表れています。
この線はまさに「成り上がる人」に表れる線です。
ゼロから一気に成功を掴んだり、一代で財を成すような人を意味します。
この線もまた極薄いので、目標のために現実的なプランを立て、
それに向かって注力すれば道が開けるかもしれません。






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