二股に分かれる運命線

今日は34歳・未婚女性・歯科医のAさんの左手を見てきます。

Aさんは典型的なKY線【図：①】を持つ人です。
KY線は生命線と離れたところから出発している頭脳線を指します。
場の空気を読まず、大胆に発言や行動をする人を表します。
二つの線の距離が大きくなればなるほど「KY」の傾向は強くなります。
Aさんはかなり離れていますから、
好奇心旺盛でいつも何かに興味を持ち、飛び回っているタイプ。
自尊心が強く行動的でチャレンジ精神溢れる人です。
ただ、他人の意見を聞き入れない強情な面も持っていますから、
我儘でまわりを振り回さないように注意してください。

また頭脳線のラインは月丘上部にカーブを描く、
一般的によく見られる形ですが、
途中から第二火星丘方面に向かう支線が現れています。
常識的でバランスのとれた人ですが、
人生のある時から、より現実的で実際的な能力を発揮します。
ある事態が起こり発憤し、奮闘するような暗示です。
現実と戦う運命を持っています。

感情線【図：②】はくっきりと中指と人差し指の間に流れ込んでいます。
喜怒哀楽が激しく、意志のはっきりした人です。
とても素直で、感情がすぐ表に現れます。
明るくて他人想いの優しい人ですが、
愛情の深さゆえに感情が強く出すぎてしまうことがあるかもしれません。

感情線と頭脳線をつなぐ線【図：③】が生まれています。
これは後天的に現れるますかけ線の一種。
この線が意味するものは、信念を貫くタイプで、
何か一つの魅力にハマると全身全霊でのめりこむタイプ。
生涯をかけて一つのことを極めたり、
愛情関係では一人の人を愛し抜くようなタイプ。

強い個性を持っていて、運も引き寄せる人ですが、
その分、落ち込みも激しく波乱の人生になりやすい人です。

恋愛・結婚について。
Aさんは数年前に大失恋していると思います。
恋愛線【図：④】結婚線【図：⑤】失恋線【図：⑥】が30歳過ぎ頃に現れています。
恋愛線は恋心の高まり、結婚線は結婚する時期、失恋線は別れの時期を示します。
恋愛の虜になりやすい人ですから、未練を引きずっているかもしれません。

心配なのはこれからの未来です。
生命線【図：⑦】が途中で小さく枝分かれしています。
生命線の枝分かれはよくあることで、大きく枝分かれしていれば
転機であったり、遠くへ向かうこと、体力の増進を意味します。
ただ、小さな枝分かれは注意が必要です。
二つの体力が必要ということですから、
忙しくなる暗示なのですが、その忙しさに耐えられないという暗示です。
過労で体調を崩したり、病を患う、大きな怪我など健康面の危機を表します。
また、精神的な疲労やうつ状態を示すことも。
枝分かれしはじめるのは35歳頃。

さらに、運命線【図：赤い線】も30歳頃に枝分かれし、
35歳頃からは急激に薄くなっています。
希望を見失ったり、生活に潤いがなくなったり、意欲が消滅することを示します。

今年から来年にかけて、
体力がガタッと落ちたり、体に不調が生じるかもしれません。
自分を追い詰めていませんか。
心当たりがあれば、ぜひ気をつけてください。
あまり根をつめすぎないように。
心と体に栄養を与えてあげましょう。