切り替わる感情線

今日は40代前半・既婚男性・設計士のNさんの左手を見ていきます。

Nさんは手を大きく開いて見せてくれました。

実は、「手の出し方」でもその人の性質を見ることができるんです。

手を開いて見せる人は積極的でオープンな人。

また、前向きな状態であることを示します。

手をすぼめて見せる人は消極的で控えめな人。

また、悩み事があったり、不安を抱えている状態かもしれません。

手全体からは勢いがありポジティブな印象なのですが、

手相を見れば見るほど、

「トラウマを抱えた人」という像が浮かび上がりました。

それを示す線が３つあるので、ご紹介していきます。

１. 切り替わる感情線【図：①】。

感情線が薬指の下で大きく切り替わっています。

これは離婚や失恋、または親子関係や人間関係でのトラブルを表します。

人生に危機的な状況が訪れて、環境や心境の変化があることを示します。

2. 頭脳線に表れる「島」【図：②】。

「島」は線の途中に表れる楕円形のマークで「障害」を表すものです。

頭脳線に表れる「島」はストレスや神経の疲れなどで心に病を抱えていたり、

人間関係、仕事面、結婚生活の問題で深く思い悩んでいることを示します。

3. 運命線に障害線【図：③】。

運命線に表れる障害線は「迷い」「停滞」「失敗」「別れ」「病気」など、

その線が表れる時期に何らかの障害が生じることを示します。

表れている時期は30歳前後です。

私の見解では、

おそらくバツイチ、もしくはそれに相応する大失恋をされた方です。

運命線に寄り添う「パートナー線」が20代半ば頃に表れています【図：④】。

パートナー線はその時期に自分を支えてくれたり、

寄り添ってくれるパートナーの存在を表します。

おそらくその時期から30歳頃までは希望に溢れ、

夢に向かって歩んでいたでしょう。

しかし、30歳を過ぎた頃にはパートナーと別れ、

そのショックからしばらく精神的疲労を伴う時期が続くでしょう。

Nさんは本来、理系の頭脳を持ち論理的に物事を考えるタイプですが、

頭脳線に「島」が表れる直後から、

違う性質を持った頭脳線が生まれています【図：⑤】。

「月丘」に向かう線です。

「月丘」は「想像」を表す丘です。

なにか大きな出来事を経て、

想像的・精神的なもの惹かれ始め、

情緒的な面が育ったと考えていいのではないでしょうか。

感情にとらわれず冷静に物事を判断できる部分と

感性豊かな発想力、両方を併せ持つ人です。

コツコツと技術を身につける才能があるので専門職が適職です。

また、発想力も生かせる設計士は天職と言えます！

Nさんは手相の線が少ないです。

基本三線と運命線以外ほとんど特徴的な線が見当たらないのですが、

唯一くっきり表れている線があります。

それが「ビアラシビア線」です【図：⑥】。

「自由を愛する人」を意味する線です。
この線を持つ人は束縛されることを嫌い、
常に自分のペースで物事を進めたいと思っています。
組織の中にいるよりも、
個人で活動した方がうまくいく人です。
想像の丘である「月丘」を囲むように表れる線ですが、
Nさんの場合、その面積がとても広い。
「自分の領域を決して侵されたくない。」と言っているようです。
自分の時間を大切にしていたり、
本心をあまり表に出さない人ではないでしょうか。


そんなNさんの今後の運命はというと、
これが全く未知数。
運命線が30歳を過ぎたあたりで止まっているのです【図：⑦】
。

しかし、新たな線が表れそうな気配があります。
今後の自分の気持ち次第で
どんな道も切り開いていける可能性があります。

前向きな心で新たな線を刻んでくださいね。