2016年7月10日日曜日

トラウマと現実の手相

今日は49歳・未婚男性・フリーランスのSさんの左手を見ていきます。

Sさんはとても個性的な手相です。
Sさんを一言で表すならば、現実的な人です。
そして心に傷を負ったトラウマのある人です。
この二つのキーワードを軸にお話ししていきたいと思います。

【1. 現実的な人】

頭脳線【図:①】が極めて短いです。
中指の下くらいまでしか届かず、先端はやや上向きに止まっています。
頭脳線が短い人は直感に優れ、物事を深く掘り下げません。
思いついたことをパッと実行する行動力のある人です。
あれこれ考えることは苦手で、想像力は乏しい傾向があります。

精神的なものよりも物質的なものを信じ、
目に見えるもの、形あるものを大事にします。
頭脳線が向かう先には水星丘があります。
水星丘は「お金」を示す場所です。
金銭や物品を獲得・所有・使用することに価値を置いていて、
「お金」だけが唯一信頼できるものだと思っているかもしれません。

はっきりとした水星線(財運線)【図:②】を持つ人ですから、
「お金」には恵まれますし、ある程度の財力を得る人です。

【2.トラウマのある人】

感情線【図:③】が途中で大きく切り替わっています。
これをトラウマ線と呼びます。
この線は恋愛関係・愛情関係の破綻を意味します。
この線を持つ人の多くは離婚を経験しています。
結婚の経験がない方でも大失恋をしていたり、
幼少時代に恵まれない家庭環境を過ごしトラウマを抱えている場合もあります。

離婚を経験していても全ての人がこの線を持つ訳ではありません。
これはあくまでも自分の心を映す線です。
心に深い傷を負っていたり、いつまでも別れを引きずっていたり、
その経験が心の中に残っている状態を表します。


上記二つの線はどちらも滅多にお目にかからない珍しい線です。
ここからは私個人の考察ですが、
この二つの線は実は密接に関係した線ではないかと思うのです。

過去に経験した愛情関係の破綻から、人を信じることができなくなり、
「お金」という目に見える確かなものを求めるようになったのではないかと思うのです。

愛情関係、特に男女間の愛情というものは難題であり、
自分が与えたものが対等に返ってくる保証はどこにもありません。
一方、「お金」は基本的に仕事の対価として受け取るものであり、
自分が差し出した分は戻ってくるのが常です。

Sさんは掌のシワも少なく、現実的でさっぱりとした人ですから、
単純にその道に選んだとしても決して不思議ではないですし、
それがSさんの幸せの形なのです。

とはいえ、金星環【図:④】を持つ人ですから、
男性としての魅力に溢れ、異性からの注目を集めます。
恋愛のチャンスは多い人です。

最後に運命を見ていきましょう。

運命線【図:赤い線】は他人を表す月丘から伸びています。
人の引き立てを受けて大成する人です。
どこか憎めない人柄であったり、
応援したくなるような人間力のある人です。

「権威」や「向上心」を示す土星丘に向かって伸びていますから、
野心的で人からの支援を力に変えて、社会的な地位を得たり名誉を掴みます。

また、生命線から伸びる太陽線【図:⑤】も表れています。
太陽線は人気を表す線ですが、
生命線から伸びる太陽線は個人的努力によって成功を掴む暗示です。
この線はやや蛇行していますので、紆余曲折ありながらも
折々に模索しながら自身のスキルを鍛え上げて
最後には大輪を咲かせるような運命が待っているでしょう。

確かになぜか応援したくなるような人です。



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