2016年8月23日火曜日

鎖状の生命線

今日は33歳・未婚女性・会社員のAさんの左手を見ていきます。

Aさんの手相はなんといっても長い頭脳線【図:①】が特徴です。
頭脳線は想像を表す月丘下部に向かっています。
豊かな想像力を持った人であり、
何もないところから自身の発想力でモノを生み出したり、
独自の世界観を構築したりとクリエイティブな才能に優れています。
精神的分野に強く、実際的な考えや常識には疎い傾向があり、
現実社会には馴染み辛いタイプです。
芸術や創造の世界で活躍する人が多いです。

頭脳線の途中に一度、線が切り替わっているところがあります。
若い頃に衝撃的な事件があったり、感銘を受けるような出来事があり、
その後の人生に深く影響を与えています。
その時期は迷いの中にいたり、歩むべき道を模索していたかもしれません。

運命線【図:赤い線】も手の中央あたりで切り替わっていますから、
20代後半に転機が訪れているはずです。

他人を意味する月丘から運命線が昇っていますので、
他人からの引き立てを受ける運命を持っています。
友人に恵まれたり、支援者が現れたり、
仕事においても上司や同僚、有力者に可愛がられて出世するタイプです。
何か困ったことが起きても、救いの手が差し伸べられます。

一つ気になるのは、生命線【図:②】がが鎖状で現れていること。
もともと、張り出しの強い長い生命線を持つ人ですから、
体力があり健康的で長生きするタイプです。
しかし、鎖状の線はその線が持つ意味を弱めますから、
現在、疲れが溜まっていたり、無気力な状態かもしれません。
心身ともに弱っていることを示しています。

頭脳線の上側に短細な斜線【図:③】がが多数現れています。
心の迷いや葛藤を表す線です。
上向きに伸びる線もありますから、
前向きな気持ちと悲観的な感情が入り乱れているような状態です。
この線が現れている場所は火星平原と呼ばれる丘で、
生活力や晩年運を表します。
「自分の理想」と「生活」の間で揺れているのかもしれません。
また、余談ですが、火星平原は平原と呼ばれるくらいですから、
平坦であることが理想です。
変にくぼんでいたり、逆に盛りがっていると、
生活力の乏しさ、傲慢な性格などを表します。

手はそれぞれの意味を持つ丘と呼ばれるパートに分けられます。
Aさんは親指の下あたりの金星丘【図:④】が著しく盛りがっています。
これは潤沢な愛情を示します。
情に厚く深い愛情を持ち、家庭運に恵まれます。
家族思いで家族のことを第一に考える良き母となる人です。

恋愛運・結婚運を見ていきましょう。

複数の恋愛線【図:青い線】が現れていますが、
25歳頃と29歳頃の恋愛線がはっきりしています。
恋愛線は恋心の高まりや情熱を示すものであり、
たとえ片思いだとしても、また、熱烈なファンとしての愛でも現れることがあります。
結婚線【図:⑤】は33歳頃に現れています。
その時期に素晴らしい出会いが訪れます。

感情線【図:⑥】は木星丘に伸びる線と
生命線の起点に合流する線とに分かれています。
愛情、自尊心、貞操、道義心などのバランスに優れ、
理想的傾向の強い誠実な人ですが、
情に駆られて盲目的になるような危険もはらんでいます。
感情に流されず、冷静になって相手を見つめることが重要です。
理想を見失わず、心から尊敬できる相手を選ぶ努力をしましょう。

最後に運命線【図:赤い線】を見ていきましょう。

運命線は感情線を過ぎた頃から土星丘に向かってまっすぐに上昇しています。
35歳を過ぎた頃から自分の進むべき道がはっきりと現れ、
より自分らしい確かな人生を歩めるようになります。

第二火星丘から伸びる太陽線:忍耐線【図:⑦】も現れていますから、
それまでずっと努力してきたことが、
35歳を過ぎた頃からようやく報われるような暗示です。

二重感情線【図:⑧】が現れ始めていますから、
今後はアグレッシブに能動的に動いていくことになるでしょう。

今は準備段階ような時期です。
思う存分、将来について考えを巡らせ、
やり残すことがないように自分を鍛え上げてください。

本来はどちらかというとシンプルな考えを持ったさっぱりとした人です。
現在抱えている悩みやモヤモヤとしていることが解決された時、
晴れた空の下、健やかな気分で自分の居場所を獲得できるでしょう。






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