2016年10月20日木曜日

薄い運命線



今日は36歳・未婚女性・自営業のIさんの左手を見ていきます。

Iさんの手相はなんだかとても不思議です。
例えば、出会ってしばらくすると、
だんだんお互いのことがわかってきますよね。
でも、Iさんの場合は、いくら時間が経っても、
「一体この人って本当のところどんな人なんだろう?」というような
「つかめない人」という印象です。

それがなぜなのか、いくつかの特徴的な線から、
少しずつ紐解いていきましょう。

感情線【図:①】は綺麗なカーブを描いて中指と人差し指の間に流れ込んでいます。
さらに先端からいくつもの支線が現れています。
この線が示しているのは、素直で嘘のつけないオープンな性格と気の多さ。
明るく朗らかな博愛主義者です。

ビアラシビア線【図:②】が複数現れています。
ビアラシビア線を持つ人は、自由を愛する人。
誰にも縛られず、自分のペースで物事を進めます。
気ままな暮らしに憧れていたり、ルールに縛られない自由人。

月丘と小指にそれぞれほくろが現れています。
ほくろはどの箇所に現れてもあまりいい意味を持ちません。
(※手の中央に現れるほくろは吉相です。)
月丘のほくろ【図:③】は目立ちたがり屋、精神不安定、他人を翻弄する人、
小指のほくろ【図:④】はプライドの高さ、見栄っ張りな気質、散財を表します。


上記の線からは自尊心が強く、好き嫌いがはっきりしていて、
他人に影響を与えるパワーの強い性質が見えるのですが、
気になることが一つあります。

それは運命線【図:赤い線】が薄いこと。
運命線は「生きる力」を意味します。
運命線がはっきりしている人は自立心、独立心、責任感が強いタイプ。
反対に運命線が薄い人や全く現れていない人は、
他力本願であったり、自分に自信がないタイプ。
ここに大きな矛盾を感じるのです。

自我が強いわりには「生きる力」が弱いのです。

生命線に沿うようにパートナー線【図:⑤】が現れています。
時期的には25歳から35歳までの間。
この期間は自分を支えてくれるパートナーに恵まれます。

運命線がない人は誰かのサポートをしたり、
守られて生きている人も多いです。
もしかしたら、ずっと誰かに支えられる人生であったのかもしれません。

35歳からはうっすらと運命線が生まれていますから、
この頃から、自分の力を試すような時間が始まります。

本来、自我がはっきりしていて、
明るく人好きのする人ですから、
健やかな人間関係を築けますし、
その気になれば自分の実力を存分に発揮できます。

ただ、今はまだやりたいことが見えていなかったり、
自分自身の持ち味を出し切れていないような状況です。

特に利益ばかり求めて、空回りしているかもしれません。
水星線【図:⑥】が複数現れているのですが、
どれも途切れ途切れであったり、不安定な印象です。
水星線は財運を示す線であり、
この線がはっきり現れると「起業家」の手相になります。
「お金」が好きな人であり、商才に優れ独自の方法で財を成します。

Iさんは今、商売、事業、仕事、経済活動において模索しているような時期です。
しかし、そればかり追いかけていると、
つまらない人生になってしまうかもしれません。

自尊心が強く、プライドが高く、八方美人な性質を持った人ですから、
どうしても目に見えることだけを信じてしまったり、
上辺だけの付き合いになりがちです。
他人への思いやりの気持ちを忘れず、深い人間関係を築くことで、
より豊かな人生を手に入れることができるはずです。

外面に捉われすぎないように!
その裏に隠されているものを感じてみてください。

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