2016年3月3日木曜日

支配する感情線

今日は30代前半・未婚女性・会社員のMさんの左手を見ていきます。
なにやら、お悩みがあるようなのですが、その内容はわかりません。
お悩み解決の手がかりになると嬉しいです。

それでは、Mさんがどんな性質を持った方なのか見ていきましょう。

まず、特徴的な相は頭脳線と生命線の「重なり」が異様に長いこと(図:①)。
通常、二つの線は重なって始まり、すぐに離れます。
たまに、二つの線が重ならない方もいますが、Mさんはこれと真逆。
この相は石橋を叩いて渡るような人に表れます。
用心深く、慎重に物事を進め、判断を下すのにもとてつもなく時間がかかる人です。
大きな失敗をすることは少ないですが、
慎重になりすぎてチャンスを逃してしまうことも。


頭脳線は枝分かれしており、
水平に伸びる線と降下する線の二本を持っています(図:②)。
これは理論的な考え方と豊かな想像力を併せ持つことを意味します。
綿密な計画を立ててから行動し、
尚且つ、それをアレンジしたり、進化させていくことが得意な人です。

とても仕事ができそうな感じがしますが、それもそのはず。

Mさんは「職業線」を持つ仕事人間なのです(図:③)。
感情線の下に平行に表れる線は「忍耐線」と呼ばれますが、
その線が頭脳線に届くほど、長く伸びると「職業線」に変わります。
やりがいのある仕事に恵まれ、一生を仕事に捧げる方が多いようです。
キャリアウーマンとなり、どんどん社会で活躍するでしょう。

20歳前後の若い時期に学業に精を出したり、
修行期間を経験するという「土台線」も持っています(図:④)。
「土台線」は『身内』を表す金星丘と、
『他人』を表す月丘から伸びる線が出会って「人」の字を描く線。
若いうちから世間に揉まれて実力を蓄える人です。
この時の経験が血となり骨となり、
その後の社会生活にそのまま生かされているかもしれません。



さて、ここからが本題。
Mさんの特徴を最も表している線。
それは「感情線」です(図:⑤)。
他のどの線よりも深くはっきりと刻まれています。

最初は水平に伸びているのですが、途中から急カーブを描いて上っています。
このような線を持つ人は、情熱的でまわりの人に優しく寛大な心を持っています。
また、自分の興味のあることにはものすごい集中力を発揮し、
その分野のエキスパートになり、必ず結果を残します。

問題は、情熱がありすぎて、感情に左右されやすい点。
特に愛情面では、まわりが見えなくなるくらい突っ走ってしまいがち。
盲目の恋に走ったり、嫉妬心を抑えきれず失敗を招くことも。

また、感情線から枝分かれした支線が下降しています(図:⑥)。
線は基本、上に伸びると運気を上げ、下に下がると運気を下げます。
頭脳線にまで届きそうなほど下降した感情線は、
感受性が強すぎて、傷つきやすいガラスのハートを表します。
人の気持ちやその場の空気に敏感すぎて、些細なことも気にしてしまうのです。
また、実際に傷ついている時にもこの線は表れます。

これに関係した線が「運命線」にも出ています。
先ほど紹介した「土台線」も実は「運命線」であり、
30歳前後までその線は伸びています。
その時期に人生に影響を与えるような出逢いがあり、転機をむかえています。
新たな道が始まり、線はまっすぐに伸びていくのですが、
感情線にぶつかったところで止まってしまいます(図:⑦)。
これがとても心配な線です。

この線を持つ人は義理や人情に厚く人のために尽くしますが、
その割に報われない苦労の多い人生を送る人が多いようです。
プライベートだけでなく、仕事や社会的活動など、
どんな場面でも献身的に支えるタイプなのです。
また、不運な恋愛や結婚に悩まされ、
そこから一歩も出られないという状態に陥ることも。



全体を通してみると、感情線に支配された手相だと言えます。
情に熱いところが最大の長所であり、弱点でもあるのです。
今は弱点を突かれている時期なのかもしれません。

一度冷静になって、理論的に検証してみると、
いい答えを導きだせそうです。
そこから新たなチャンスが巡ってくるでしょう。





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