変形ますかけ線×薄い運命線

今日は３０代後半・未婚男性・自営業のSさんの左手を見ていきます。


今回は最初に『運命線』を見ていきましょう（図：①）。
運命線は主に仕事や苦労を表す線です。
そのため、どちらかというと男性の方がよく表れる線です。
女性で運命線がはっきりしていると男性顔負けのキャリアウーマンになったり、
逆に全くない場合だと、専業主婦であったりします。
Sさんは男性ですが、運命線がとっても薄いです。

「主夫」向きの人とも考えたのですが、
ある答えにたどり着いたので、それは最後にお話ししたいと思います。


その前に、注意してほしい線から紹介します。
線の中でも一番はっきりと刻まれているのが、『生命線』です（図：②）。
生命線がしっかりした方は、生まれつき丈夫な体に恵まれています。
多少の無理も出来てしまう体に自信のある方ではないでしょうか。
ただ心配なのは、この線に「島」が表れているのです。
「島」は「障害」を表すものですが、生命線に出た場合は「病気」を暗示します。
急性の病ではなく、慢性のものが多いようです。
生活習慣を見直したり健康診断を受けるなどして、くれぐれもご注意ください。
体が資本ですからね！


では、主要な線である「変形ますかけ線」を見てみましょう（図：③）。
強運の持ち主だと言われる「ますかけ線」は頭脳線と感情線が一本に繋がる線です。
Sさんの場合、感情線が残っているので「変形ますかけ線」と呼びます。
芸術的才能や発想力、企画力に優れ、尚且つ常識的な考えもしっかり持っているので、
社会でその才能を十分に発揮することができるでしょう。
また、「ますかけ線」を持ち、さらに運命線が薄い人は職人気質の頑固者。
プライドが高く、決して妥協を許さない人です。
最後までこだわりを捨てず、納得がいくまで追及する粘り強さを持っています。

短くカーブを描かない『感情線』（図：④）は冷静沈着な性格を表し、
あまり感情的にならないクールな人。
恋愛のチャンスは多いのですが、うまくいかなくなった時の諦めは早く、
次々に相手を変えて短い恋を繰り返すかもしれません。
「遊び人」と勘違いされることも。
恋愛や結婚生活よりも仕事を優先するタイプでもあります。



さて、ここまで見てきた線はみなさんが持つ基本的な線ですが、
この線の他に特殊なマークやリングが見られる時があります。
Sさんが持つリング（環紋）は「マネジメント線」と呼ばれる珍しい線（図：⑤）。
人をマネジメントする能力が高い人に表れます。
人を見抜く力があり、その人のいいところを見つけ、伸ばすことができる方です。
人を雇ったり、誰かと協力することで成功をつかみます。
当然のことながら、出世しなければこの線は生かしきれません。
また「マネジメント線」を発揮しすぎると、
説教くさくなることもありますので気をつけましょう。


Sさんは出世できるのか。。

それは「財運線」が教えてくれるでしょう。
小指の下に表れる「財運線」は長く伸びると「起業線」に変わります（図：⑥）。
文字どおり、起業することで財を成す人です。
サラリーマンよりも自分の能力を生かした専門性の高い仕事や自営業など
独立した仕事で成功を手に入れます。
Sさんはこの線が出ています。
ただ、途中で薄くなり、最後は細い複数の線が表れています。
これを「散財線」と言います。
お金を稼ぐことは得意なのですが、浪費グセのある人です。
もしくは、投資に熱心な人かもしれません。
とにかく、「入っては出ていく」という、お金の動きが激しい人です。

最後に、皆さんはこの手相を見て何を感じましたか？

私が出した答えは「ひょっとして社長気質？」です。

断然に「仕事」にまつわる線が多いのです。

そして、はじめにご紹介した薄い運命線のお話。

実は運命線がなかったり、薄い社長の割合はとても高いそうです。

「苦労することを美徳と考えていない」ので、

自分が汗水垂らして働くというよりは、人を使って富を得るわけです。

問題は、その人が付いてきてくれるかどうか。

さて、どうでしょうか。。