2016年10月10日月曜日

鎖状の感情線と頭脳線



今日は23歳・未婚男性・会社員(デザイン業)のAさんの左手を見ていきます。

Aさんの手相は繊細で頼りない印象を受けます。
それはなぜかと言うと、掌線が細い線の集合であったり、
鎖状に現れているなど、不安定で心もとないからです。
掌線はくっきりと一本の線で刻まれていた方が良線となります。
か細い線は不安定な感情、意思の弱さ、気の迷いなどを示します。

Aさんの場合は特に感情線と頭脳線が弱いです。
細かくそれぞれの線から、Aさんの性質を探っていきましょう。

鎖状の感情線【図:①】は中指の真下あたりで止まっているように見えます。
このように土星丘で止まる直線的な感情線は利己的な気質を意味します。
自尊心が強く冷淡で自分のことしか考えていないタイプ。
また、気が短く怒りっぽい傾向があります。

しかし、徐々にうっすらと線が伸び始めて、
木星丘に向かっているようです。
人の気持ちを汲んであげられる大人の男性へと成長しています。
理性的でクールな反面、思いやりのある人へと変身しているでしょう。

頭脳線【図:②】はやや蛇行しています。
もともとは精神的な傾向が強いタイプですが、
人生のあるときに現実主義的な考えに憧れを抱きます。
実際に生きて行く上で必要なものだけを揃えていくような堅実な生き方をします。
無駄を省き、リスクを避けて、現実を見据えます。

しかしやがて、夢見る気持ちが再熱したり、
お金では買えないプライスレスな価値を見出したり、
モノには変えられない豊かな人間関係を築くなど、
自分にとって大切なものを見つける時期が訪れます。
その頃からは以前よりずっと生きやすくなるはずです。

ただ、金星丘に障害線【図:③】が出ていて、運命線【図:赤い線】も弱いです。
金星丘の障害線は精神的なストレスを意味します。
人に気を使いすぎて神経がすり減るタイプ。
人の反応を過剰に気にする気の弱い人です。

運命線の弱さからも同じものを感じます。
自分の行きたい道を進むというよりは、
その時代の波に乗ったり、まわりと調和を保ちながら
円滑に人生を進めていくようなイメージです。
いつも必死で道を踏み外さないように努力し、
恐る恐る慎重に一歩ずつ歩んでいく人です。

運命線のすぐ横に運命線に沿って現れるパートナー線【図:④】が出ていますから、
自分を支えてくれるパートナーに恵まれます。
恋人や奥さん、または仕事上のパートナーや支援者かもしれません。
人に支えられて生きて行く人です。

ただ、結婚線【図:⑤】がやや下降しているのが気にかかります。
下降する結婚線は結婚の不和、忍耐のいる結婚生活などを示します。

また、運命線【図:赤い線】も感情線とぶつかったあたりで消えています。
感情線で途切れる運命線は愛情問題で人生が行き詰まることを意味します。
信頼していた人からの裏切り、愛していた人との別れ、人間関係の縺れ、などで
人生そのものがうまくいかなくなる危険があります。

身近な人やいつも傍で見守ってくれている人にこそ
細やかな心配りとたゆまぬ愛を注ぎましょう。
特に家族を大切に。
家庭運が安定すれば、全体的な運気も上がります。

尚、運命線も育つ可能性は十分にあります。
ぜひ、いい線を伸ばし、運を掴んでくださいね!



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